北海道労働局は9月28日、トラック、バス及びハイヤー・タクシーなど自動車運転者を使用する事業場に対する平成29年の監督指導状況を発表した。監督実施事業場数は全体で254。このうちトラックは215。
トラックで労働基準関係法令の違反が認められた事業場は87・0%にのぼった。
主な違反事項では、労働時間が60・5%、割増賃金が28・8%、休日が11・6%となった。
また、トラックで改善基準告示違反が認められた事業場は76・3%。
主な違反事項では多い順に、総拘束時間58・6%、最大拘束時間50・7%、休息期間34・0%、連続運転時間29・3%、最大運転時間19・1%、休日労働10・7%となった。
同労働局では、「自動車運転者を使用する事業場に対し、労働基準関係法令の周知・啓発に努め、問題があると考えられる事業場に対しては監督指導を行うなど、引き続き自動車運転者の適正な労働条件の確保に取り組んでいく」としている。