「北海道物流WEEK 」第2便 道内モーダルシフト実証実験を2日にかけて実施

JR貨物北海道支社と北海道通運業連合会は2月21日・22日に「北海道の物流を地域の将来を考える実証実験 モーダルコンビネーション推進に向けた新たなチャレンジの2days」と称して、道内でのモーダルシフトの実験を行った。「北海道物流WEEK」の第2便という位置付け。

21日は「道内下り貨物におけるコンテナ利用実証実験」として、札幌エリアから約300㎞離れた北見エリアまでの輸送をトラックから貨物鉄道へと切り替える取り組みを行なった。今後、道内のトラック輸送が困難になることを想定し、札幌エリアから地方への「下り貨物」を鉄道にシフトする実験を実施、リードタイムやコストなどコンテナ輸送における課題を抽出するともに、利用促進に向けたPRも兼ねた。

貨物鉄道は道内間での活用はまだ限定的。とりわけ道外から移入される食料工業品や日用品などの生活必需品は札幌エリアに到着し、ここから道内各地にトラックで運ばれるケースが多く、鉄道による道内地方部への「下り貨物」が少なかった。また、このため札幌貨物ターミナル駅では、空コンテナが滞留し、地方部まで空のコンテナを回送していた。この回送されるコンテナを活用して、下り貨物を効果的に運ぶことができるか検証した。

今回実験に協力した発荷主は国分北海道とサッポログループ物流。飲料や食品をそれぞれの手配で札幌貨物ターミナル駅構内にある物流施設のDPL札幌レールゲートに持ち込んだ。北見通運が夕方、札幌貨物ターミナル駅から空コンテナ3個をレールゲートに移送し、施設内で荷物の荷卸し・検品・養生・コンテナへの積込みなどを行い、深夜0時50分発の列車で北見まで輸送。翌日の午前9時頃に北見駅に到着し、北見通運の手配により荷卸し・検品が行われ、同日午後に北見エリアでの配達を終了した。

道内輸送でトラックから鉄道に輸送モードをシフトすると、トラックドライバーの労働時間削減につながるが、リードタイムが伸びる。ビール4社による札幌エリアから釧路エリアへの共同配送などが一部行われているが、これは限定された枠組みであり、今回は「札幌貨物ターミナル駅構内にあるDPL札幌レールゲートまで荷物を持ち込めば、誰でもシームレスにコンテナで地方部まで運べる」というオープンな仕組みの原型となった。

国分北海道の島淳二物流・システム部長は「道内のトラックによる長距離輸送は今後難しくなるが、トラックがなくなっても違うカードを持っていたい。北海道は広く、遠くまで届ける場合、JR貨物は一つの選択肢。トラックと比べて北見までのリードタイムが丸1日延びる。コストは今後検証を行う」と話した。
サッポログループ物流の野倉健児ロジスティクスソリューショングループ部長は「2024年問題に強い危機感を抱いている。トラックだけ、コンテナだけではなく、多様な輸送手段を持ちたい。北見までのリードタイムは変化なく、コストの比較は今後行う」と述べた。 

2日目となる同22日には「災害時輸送システムに係る実証実験」を実施、自然災害で鉄路が寸断された場合を想定し、北見〜札幌間の鉄道輸送をトラックへと代替し、これを道央道の旭川北ICやJR貨物の北旭川駅で中継輸送をする取り組みを実施、輸送における課題の抽出を行った。

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