北海道と千歳市は2月18日、北ガス文化ホールで「次世代エアモビリティセミナー」を開催。「空飛ぶクルマ」の最新動向やユースケースについて講演が行われた。
日本政策投資銀行 産業調査部兼航空宇宙室の岩本学調査役は「空飛ぶクルマは多くの人々が安全な空のモビリティをリーズナブルな価格で利用できる『空の大衆化』を実現させる。高度1万㍍を飛ぶ飛行機と、高度150㍍を飛ぶドローンとの間の高度数百㍍を活用し、低高度・中高度に『新しい空の航空輸送システム』を構築する取り組み」と解説し、「都市間・地域間の日常の移動に適しているほか、物資輸送などさまざまな用途での空の移動・輸送が日常的になる」と述べ、世界の機体メーカーの動向や今後の展望について説明した。

また、日本航空エアモビリティ創造部佐々木康人シニアアドバイザーが「2025大阪・関西万博」とその後の空飛ぶクルマの動きを解説したほか、北海道エアポート総合企画本部企画部経営企画課の阪口玲磨課長が「北海道における空の利活用の可能性」をテーマに講演した。