北海道クールロジスティクスプレイス  4月28日に竣工

苫小牧埠頭(橋本哲実社長、苫小牧市)は4月15日、北海道クールロジスティクスプレイス(同)が同市弁天1番地(苫小牧国際コンテナターミナル隣接地)に建設・保有し、苫小牧埠頭が運営を担う道内最大級の温度管理型冷凍冷蔵庫「北海道クールロジスティクスプレイス」について、4月28日に竣工し、5月下旬以降に営業開始(多温度帯毎の段階的操業を予定)すると発表した。6月上旬に竣工式を予定している。

北海道クールロジスティクスプレイスは、敷地面積2万8441㎡、延床面積1万4738㎡、鉄筋コンクリート造で地上5階建(倉庫は1~4階)。収容能力は2万200t(うち冷蔵7500t、冷凍7700t、冷凍・冷蔵切替5000t)。総事業費は70 億円。

同社では、苫小牧港において「食」の新たな物流拠点を形成し、食産業の高付加価値化、道産品の輸出拡大に貢献するため、新たな物流モデルを構築し、「食品出荷の平準化」「食品加工業の育成」「道内産品の混載・共同化」「空港と連携した輸出入体制の強化」ーなどに向けた取り組みを進めている。北海道クールロジスティクスプレイスは、こうした取り組みを推進する中核施設として位置付け、道内の幅広い農畜水産品、加工原材料などを中心とする長期安定荷主の確保を進めている。
これにより、道内原材料等の鮮度を維持した長期保管インフラ、災害対応力を支える地域防災拠点の整備を図り、食の物流の高度化へ貢献を目指していく考え。

北海道大学や苫東などとともに立ち上げた「北海道フードロジスティクス・イノベーション推進協議会」を通じ、高度な物流機能と食品加工機能を備えた「食産業基地モデル」実現に向けた検討も進める。
また、北海道エアポートとの間でのダブルポート連携にかかる協議を行っていくほか、苫小牧港小口混載コンテナ輸送の活用等を通じた「輸出手段のバリエーション提供」を目指し、北海道の食産業基地形成や食の輸出促進を目指した取り組みを着実に行っていくとしている。

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