大和ハウス工業（芳井敬一社長、大阪市北区）とJR貨物（真貝康一社長、東京都渋谷区）は６月24日、白石区流通センターの「札幌貨物ターミナル駅」構内において、両社の共同事業によるマルチテナント型物流施設「DPL札幌レールゲート」を７月１日より着工すると発表した。2022 年５月31 日の竣工、同６月より入居を予定している。
「DPL札幌レールゲート」は、両社が共同事業で開発。最大12テナントが入居できる東北・北海道最大の物流施設で、総投資額は約150 億円。
道央自動車道「大谷地インターチェンジ」から約１㎞と札幌市内だけでなく、道央エリア全域へのアクセスが容易な場所に立地。鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造地上３階建て。敷地面積は５万349㎡、建築面積は２万9677㎡。延床面積は８万6916㎡で札幌ドーム約１・６個分の広さ。賃貸面積は７万2985㎡で１区画約5000 ㎡から入居が可能。テナント企業の職場環境整備の一環として、従業員専用の保育施設やカフェテリアを完備する。
貨物鉄道を利用する企業をはじめ、モーダルシフトを検討する企業やインターネット通販事業者、小売業者等、複数のテナント企業の入居を想定している。
施設の開発主体は、大和ハウス工業100％出資の「札幌貨物施設開発特定目的会社」で、JR貨物が所有する土地を「同特定目的会社」が貸借し、事業主となり物流施設を建設する。
大和ハウス工業は、北海道でマルチテナント型施設「DPL札幌東雁来」（札幌市東区）、「DPL札幌南」（北広島市）、BTS型施設「Dプロジェクト札幌東A・B」（札幌市東区）など７カ所・総敷地面積約18万8500㎡の物流施設の開発を手掛けてきた。
JR 貨物は、「エフ・プラザ札幌」を皮切りに17棟のBTS型物流施設を全国で展開。「DPL札幌レールゲート」は、JR 貨物グループが全国展開を開始したマルチテナント型物流施設「レールゲート」ブランドの第３弾、「東京レールゲートWEST・EAST」に次ぐ施設となる。
物流を支える全国ネットワークの幹線鉄道とダイレクトにつなぐことで、顧客のサプライチェーンの生産性向上を後押しするとともに、効率的・安定的な物流を通じて北海道民の暮らしの安定と北海道経済のさらなる発展に貢献することを目指している。
