DCM・テーオーRT 資本業務提携 物流協業も

DCMホールディングス(石黒靖規社長、東京都品川区)は7月15日、子会社のDCM(同)がテーオーホールディングス(小笠原康正社長、函館市)の子会社であるテーオーリテイリング(西谷英樹社長、同)との間で資本業務提携を行ったと発表した。
テーオーHDが保有するテーオーRTの株式の一部をDCMが譲り受けることを決議し、同日付でテーオーHD及びテーオーRTとの間で資本業務提携契約を締結した。

DCMグループは、37 都道府県に666店舗(2021 年6月 30 日現在)を展開する国内最大級のホームセンターグループ。3月1日付にて、事業会社5社(DCMカーマ、DCMダイキ、DCMホーマック、DCMサンワ、DCMくろがねや)をDCMに統合した。道内では「ホームセンター「DCMホーマック」を主に展開している。

一方、テーオーRT は、1982年11月に旧・テーオー小笠原(現・テーオーホールディングス)の流通事業の一つとして開始したホームセンター事業を2017年6月に会社分割により承継し、事業を開始。函館市港町の1号店を皮切りに、道南・道央・道東と北海道全道に店舗網を拡大させた。道内でホームセンター「イエローグローブ」をメーンに展開している。

今回の資本業務提携の実現により、テーオーHD及びテーオーRTは、DCMグループのPB商品をはじめとするホームセンター商材の商品供給力や店舗運営技術力を得られる。
また、DCMグループは、函館市を中心とした確固たる地盤やノウハウを持ったテーオーHD及びテーオーRT との提携により、顧客基盤を拡大し、売上高の向上、仕入の効率化、コスト低減等が期待できると判断した。

業務提携の具体的な内容は、次の項目。
①「仕入及び物流体制に関する協業」PB 商品導入のほか共通商品の導入によりスケールメリットを活かした値入改善、物流網の整備により、効率的な経営体制を構築する。
②「販売促進活動に関する協業」販売促進活動を共同で行うことにより、販売の拡大とコスト低減を目指す。
③「店舗開発及び運営に関する協業」両社の店舗開発機能及び店舗管理・運営等のノウハウを共有することにより、より効率的かつ機動的な出店、店舗運営を目指す。
④「役員及び従業員の派遣」2021年8月に開催予定のテーオーRTの株主総会における承認を前提として、DCMはテーオーRT へ(非常勤)取締役を1名派遣する予定。また、今後、業務提携の推進を図るため従業員の派遣についても検討する。

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