ヨコレイ 恵庭スマート物流センター新設へ

横浜冷凍(松原弘幸社長、横浜市西区)は10月14日、恵庭市に「恵庭スマート物流センター(仮称)」を新設すると発表した。
倉庫棟は鉄筋コンクリート造3階建て。敷地面積は1万7525㎡、延床面積は2万4087㎡、建築面積は8276㎡。収容能力は3万543㌧(F級:2万4999㌧、C&F級:4383㌧、C級:1160㌧)。2023年5月に竣工する予定。

恵庭市は、札幌市と新千歳空港のほぼ中間に位置し、道内各方面の主要都市間をつなぐ幹線道路が交わるほか、海路・空路の玄関口である苫小牧港や新千歳空港へのアクセスに非常に優れている。周辺には食品メーカーの生産工場が多く、道内産食品や原料の集積地となっている。

同社では、新たに建設する恵庭スマート物流センター(仮称)と北海道内に展開している6つの冷蔵倉庫との連携により、道内物流ネットワークのさらなる強化を図り、スマートコールドサービスの実現を目指す。

新センターの設備は、地球環境へ最大限の配慮をした。北海道地区で同社初となる太陽光発電システムと大容量リチウムイオン蓄電池を導入し、発電したエネルギーを冷蔵倉庫内の冷却および倉庫内・事務所棟の照明や電源に使用する。
また、同センターの社用車にはEV(電気自動車)を採用し、太陽光発電システムと蓄電池を連携させた充電ステーションを設置する。災害等による停電時には非常用電源として利用できるなど、BCP対策の強化にも取り組む。
冷却設備には、省エネ型自然冷媒冷凍機を採用。さらに、北海道の気候を活かし、冬季には外気を利用してC級室の温度管理が行えるシステムも取り入れるなど、温暖化対策に力を入れる。

同日、現地にて起工式を行い、原田裕恵庭市長、同社役職員および施工関係者が出席。施主挨拶として、同社の吉川俊雄会長は「完成すると道内トップクラスとなるだけでなく、国内だけで収容能力計100万㌧突破となる記念すべきセンター。恵庭地区の発展と道内の低温物流に大きく寄与できると確信している」と述べた。

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