大和ハウス工業は11月21・22の両日、北海道最大規模のマルチテナント型物流施設「DPL札幌レールゲート」(札幌市白石区)の現地案内会を開催した。道内外から荷主企業・物流企業などが参加した。
道内最大の貨物駅「札幌貨物ターミナル駅」の構内に建てられ、今年5月末に竣工。
地上3階建て、延床面積は8万6276㎡。札幌市最大の物流拠点集積地である大谷地流通団地エリアにあり、道央自動車道「大谷地IC」より約1㎞の立地。
札幌貨物ターミナル駅のホームと直結した車両専用連絡通路を設け、貨物駅と物流施設をシームレスにつないでいる。トラックバースは170台分を整備。最大12テナントの入居が可能で、既に複数の区画が契約にいたっている。
案内会では、同施設の概要や活用メリットについて、大和ハウス工業とJR貨物が説明。「駅チカ・駅ナカ」の物流施設は「鉄道輸送時のトラック輸送距離を大幅に短縮でき、輸送コストの低減効果が高い。貨物駅への配達や集荷のコストが極小化できる」と紹介された。
また、「本州からの海上輸送を鉄道輸送へ転換」「札幌圏の物流拠点の集約」「道内遠距離輸送の鉄道へのモーダルシフト」といった、同施設の活用シーンの提案も行われた。
このほか、2個の12ftコンテナを積載したトラックが札幌貨物ターミナル駅から車両専用連絡通路を通り、同施設内に直接入って、バースに接車する実演も行われた。参加者は、鉄道コンテナが貨物駅より物流施設にごく短時間で到着する様子を見学した。