シニアライフクリエイト(高橋洋社長、東京都港区)は1月17日、展開する高齢者専門宅配弁当サービス「宅配クック ワン・ツゥ・スリー」の加盟店である「宅配クック ワン・ツゥ・スリー北見・美幌店」が北見市(辻直孝市長)と「北見市における高齢者等の見守り支援に関する協定」を締結したと発表した。
高齢者などが住み慣れた地域で安心した日常生活ができるように支援することを目的とするもので、同店では弁当の宅配中に配達スタッフが届け先の高齢者について異変を感じた際に、市の関係各所に連絡する見守り活動を行う。
配達スタッフは、利用者に毎日弁当を手渡しにて届けているため、「郵便物がポストに溜まっている」「雨戸がずっと閉まったまま」といった外観から見た異変や、コミュニケーションを通じて、「話がかみ合わなくなった」「顔色が悪く、具合が悪そうに見える」といった対面での異変に気付きやすいとしている。
北見市役所で同16日、辻市長と「宅配クック ワン・ツゥ・スリー北見・美幌店」を運営するエーアンドエー(網走郡)の外舘淳社長が協定を締結。「宅配クック ワン・ツゥ・スリー」店舗が全国の自治体と見守り等に関する協定を締結するのは、今回で71件目。道内では小樽市に次いで2件目となる。
北見市は人口約11万3000人に対して、65歳以上の高齢者は約3万9000人、高齢化率は34%あまり。人口が減少する中、高齢化率は上昇している。北見市の辻市長は、「北見市でも高齢者が増えていく状況の中、見守りも含めて多くの方々と連携を図りながら、高齢者に対する取り組みをどうしていくか、しっかり築いていかなければならない。支援の輪を広げれば広げるほど、地域にとって安心・安全を感じられる。我々と皆さんが一緒になって、高齢者の支援に積極的に取り組んで、高齢者の皆さんがいつまでも住み続けられる街にしていきたい」とコメント。
「宅配クック ワン・ツゥ・スリー」は1月現在で全国355店舗を展開し、月間約300万食を提供。同社では「利用者の行動や普段の様子を把握しているからこそ気付くことができる変化がある。高齢者に密接な事業を展開する当社並びに各店舗にとって、高齢者の見守りへの取り組みは重要と考えている。今後も各自治体等との連携を図っていく」としている。