JL北海道地域本部(細貝大衛本部長、光輪ロジスティクス)は10月27日、ホテルノースシティーで北海道経済産業局と初めての懇談会を開催、約30人が参加した。同地域本部では例年、北海道運輸局との懇談会を開いていたが、今年度は荷主企業を管轄する北海道経済産業局との懇談を行なった。
北海道経済産業局産業部中小企業課取引適正推進室の菊池建夫室長補佐が「取引適正化の取り組みについて」、同部産業振興課の大橋一之課長補佐が「物流に対する経産省の取り組み」と題して講演した。
菊池氏は、トラック運送業に関する下請Gメンのヒアリングや、価格交渉のフォローアップ調査の結果などを説明し、トラック運送業の価格転嫁が未だに十分進んでいない状況を伝えた。大橋氏は、7月に開催された「北海道地域フィジカルインターネット懇談会」について説明を行い、「物流課題への意識が強い北海道は、日本全体に迫る物流危機を乗り越えるリーディングモデルを生み出せる可能性がある。企業や業種の壁を越えた協調の取り組みに期待している。2回目の懇談会は2月に開催する。あわせて、地域物流の課題や協調の可能性を探るためのデータ連携・在庫管理・需要予測などに関する物流調査も行っている」と話した。