運送事業経営塾(工藤英人塾生代表、工藤商事)を中心とした運送事業者ら有志は7月20日、北広島市立大曲小学校(比良彰男校長)で1年生73人とその父兄らを対象として「はたらく車体験学習」を開催した。「運送業界のイメージアップと長期的な人材確保対策」を目的とし、2時限にわたって業界のアピールを行った。
工藤商事(夕張郡)をはじめ、丸吉ロジ(北広島市)、エフ・シー・ティー(同)、北方運輸建設(同)、ジャスト・カーゴ(石狩市)、江尻運送(茅部郡)、幸楽輸送(札幌市清田区)、山一運輸(同手稲区)、アペックス(同豊平区)、大勝(千歳市)、小池重機(北見市)が参加。道央のみならず道南や道東からも運送事業者らが集まり、30人あまりが運営に協力、活動の輪が広がっている。
山一運輸の服部浩司社長は、児童に向かって「今日は私たちも楽しみにしておりました。働く車を知ってもらいたいと思っています。どのような仕事をするのかを聞いて、実際に触れて、楽しんで勉強してください」と呼びかけた。
丸吉ロジの吉谷隆昭社長は「働く車は、靴、服、帽子、食べ物、勉強道具、学校の建材など、みなさんの身の回りのものを運んでいて、生活に役立っていることを覚えておいてください。優しいドライバーさんが毎日、これらを運ぶことで生活が成り立っています」と述べ、父兄に対し「1人でも多くの児童が『大きくなったら働く車に乗りたい』と思ってもらえる環境にしていきたいと考えています」と挨拶した。
会場には、トラクタヘッド2台、トレーラーシャーシ2台(うち1台は蛇腹式のホロシャーシ)、ユニック車2台、冷凍車、10tウイング車、ショベルカー、ダンプを持ち込み、「トレーラーの連結」「2台のユニック車のブームをシンクロさせて動かす」「ショベルカーのバケットの付け替え」「冷凍車からの冷気の吹き出し」など各車両のデモンストレーションを行った。ウイング車が開くと「羽根のよう」、ダンプの荷台を傾けると「滑り台みたい」など、デモンストレーションが行われると、その都度、児童から大きな声があがった。
その後、児童にシールラリーの台紙を配布し、父兄とともに全ての車両を回ってもらい、実際に触れ合ってもらった。児童や父兄は、トレーラーの運転席への試乗体験、冷え切った冷凍車の荷台での冷感体験、ウイング車の荷台に乗ったままウイングが開閉する体験、ショベルカーのオペレーター体験、ユニック車でのUFOキャッチャー体験などを行い、会場には楽しそうな表情が溢れた。
児童からは「冷凍車の運転手になりたい」「ショベルカーの運転席に乗って操作したことが面白かった」「ウイング車の荷台が閉じて真っ暗になったのが楽しかった」など様々な感想を聞くことができた。