ANAホールディングス(芝田浩二社長、東京都港区)、宮交ホールディングス(渡邊俊隆社長、宮崎市)、ヤマト運輸(長尾裕社長、東京都中央区)、沖縄ヤマト運輸(赤嶺真一社長、糸満市)は2月21日、沖縄県糸満市の道の駅「いとまん」にて「恵みフェア」第2弾を開催すると発表した。3月3日から3日間にわたって開催し、北海道と宮崎県の特産品を販売する。
首都圏をはじめとする大消費地では、各地の特産品を気軽に購入できる機会が多くある一方、地方間の流通は、鮮度維持や物流コストの観点から多くの課題がある。各社のネットワークを活用し、これまで連携する機会が少なかった遠隔地間の商流構築による地域活性化の取り組みを2022年9月から開始。取り組みの第1弾として昨年9月、生産量などが理由で地産地消が中心となっている北海道の産品をヤマトグループが集約し、ANAグループのネットワークで宮崎県へスピーディに航空輸送し、宮交グループの販売ネットワークで物産展を開催した。北海道の珍しい産品の認知向上や小規模な事業者の販路開拓、マーケティングにもつながった実証事例となった。
第2弾となる今回の開催地は、地方間流通において地理的な観点から流通の課題が多く、インバウンドの需要回復が見込める沖縄県を選定。商材は、北海道に加え、第1弾開催地の宮崎県の特産品を取り扱う。今回の取り組みを機に、今後は沖縄ヤマトのネットワークを活用し、沖縄県の特産品を集め遠隔地で販売する取り組みにもつなげていく考え。
今後も各社が持つリソースの活用による地方創生・地域活性化の取り組みを推進し、地域間の物流ネットワーク構築にとどまらず、各地域の魅力訴求などの新たな価値を提供し、商圏拡大によるビジネス創出に貢献するとしている。